有給休暇申請書とは
有給休暇申請書は、年次有給休暇の取得を正式に申請するための書類です。労働基準法で保障された権利である有給休暇を、計画的に取得するために使用します。
2019年の法改正により、年10日以上の有給休暇が付与される従業員には、年5日以上の取得が義務化されました。計画的な有給取得は、心身のリフレッシュだけでなく、法令遵守の観点からも重要です。
有給休暇は労働者の権利ですが、チームへの配慮として事前に申請し、業務の調整を行うのがビジネスマナーです。
こんな時に使います
計画的な休暇取得
旅行、帰省、記念日など、事前に予定している休暇を申請します。早めに申請することで、チームの業務調整がしやすくなります。
体調管理・通院
定期的な通院や健康診断のために有給を使用する場合に申請します。
子どもの行事
入学式、卒業式、運動会、授業参観など、子どもの学校行事に参加するために申請します。
年5日の取得義務消化
年度末が近づき、取得義務の5日に達していない場合に計画的に申請します。
連続休暇の取得
GW、お盆、年末年始に有給を組み合わせて長期休暇を取得する場合に申請します。
書き方のポイント
取得日・期間を明確に
取得する日付を明確に記載します。連続取得の場合は開始日と終了日、合計日数を記載しましょう。
半日・時間単位の場合は区分を明記
半日休暇(午前・午後)や時間単位の有給を取得する場合は、その区分と時間帯を明記します。
理由の記載は任意
法律上、有給休暇の取得に理由は不要です。書式に理由欄がある場合は「私用のため」で十分です。
残日数を確認してから申請
有給休暇の残日数を確認し、取得可能であることを確認してから申請します。残日数は給与明細や人事システムで確認できます。
業務の引継ぎ・対応を記載
休暇中の業務対応(代理者、事前完了、休暇後対応など)を記載すると、承認がスムーズです。
記入例
連続休暇の申請
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 申請日 | 2025年1月10日 |
| 申請者 | 営業部 山田太郎 |
| 取得日 | 2025年2月10日(月)〜 2月12日(水)3日間 |
| 種別 | 年次有給休暇 |
| 理由 | 私用のため |
| 残日数 | 現在15日 → 取得後12日 |
| 業務対応 | ・A社案件:佐藤に引継ぎ(1/31までに共有)・緊急時連絡先:090-XXXX-XXXX |
半日休暇の申請
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 申請日 | 2025年1月14日 |
| 申請者 | 開発部 佐藤花子 |
| 取得日 | 2025年1月20日(月)午後半休 |
| 種別 | 年次有給休暇(半日) |
| 理由 | 通院のため |
| 残日数 | 現在10日 → 取得後9.5日 |
| 業務対応 | 午前中に当日分の業務を完了予定。急ぎの件は鈴木に連絡。 |
よくある質問
Q. 有給休暇は何日もらえる?
入社6ヶ月後に10日付与され、勤続年数に応じて最大20日まで増えます。未使用分は翌年に繰り越せますが、2年で時効消滅します。
Q. 申請を断られることはある?
会社には「時季変更権」がありますが、これは「事業の正常な運営を妨げる場合」に限られます。単に「忙しいから」では拒否できません。代替日の提案は可能です。
Q. 当日の急な有給申請は可能?
体調不良などやむを得ない場合は、当日の申請(事後申請)も認められるのが一般的です。まず電話で上司に連絡し、後日正式に申請書を提出します。
Q. 有給休暇の買い取りはできる?
原則として有給休暇の買い取りは認められていません。ただし、退職時に消化しきれない分や、法定を超える付与分については、会社の判断で買い取りが認められる場合があります。